喧嘩するほど仲がよいのでしょうか?

喧嘩するとネガティブ・コミュニケーションというコミュニケーションの罠に陥りやすくなります。
また修正するのも難しくなります。ほどほどのところで仲直りしたほうがよさそうです。

ところで、ネガティブ・コミュニケーションのイメージがつかめますか?
以下に詳しく見てきましょう。

目次

ネガティブ・コミュニケーションの6つのパターン

悪意のマインド・リーディング

対立すると、お互いに相手の心理を悪意を持っている方向に読む傾向が強くなります。
例えば、あなたが夫と喧嘩していて「今日は遅くなる」と連絡があったらどう思いますか?

あなたは「残業があるなんて嘘に決まってる。お酒でも飲みにいくに違いない」と決めつけることです。
夫は本当に残業のために遅くなるのに、あなたがそれは嘘だと悪意をもって決めつければ、
二人の関係はますます悪化していきます。

ネガティブ・インパクト・コミュニケーション

対立しているときは、衝撃度の大きいネガティブな情報交換をする頻度が高くなります。
口喧嘩しているとしましょう。

あなたが何かしら勘違いして、夫に対して「あなたは浮気をしてるの知ってるのよ!」
とインパクトのあることを伝えると、浮気をしてない夫はどういう反応になるでしょうか?

「おまえ、なんてこと言うんだ!」と怒り100倍になります。

相互非難コミュニケーション

対立すると、お互いに相手を非難し合うようになります。
「あなたはいつもそうなんだから」というと、
「おまえこそ」となり、相手の正当性を認めようとしなくなります。

勝負のコミュニケーション

対立すると、勝つか負けるかの戦いになります。
言葉で言い合いがはじまり、それが行動にになり、何かしら競い合うようになってきます。

良い人間関係を築くことは、勝負をするということではないです。勝ち負けではないのです。
こういうどっちが勝ったとか負けたとかは険悪になりますので、それは避けたいものです。

メタ・コミュニケーションへの落ち込み

メタ・コミュニケーションとは会話についての会話です。

喧嘩をしていて「それで何を言いたいの?」、「どうして、そんなことをいうの」
という会話になったことありませんか?

これが、メタ・コミュニケーションです。喧嘩をしてこれに嵌ると、そこから抜け出せなくなります。

自己完結的コミュニケーション

自己完結型コミュニケーションは、「~ということは、~ということになるんだ」と
自分のいったことを自分でまとめてしまう話し方です。

このため、相互的コミュニケーションは成立しなくなります。

取り返しがつかなくなる前に「よい喧嘩の仕方4か条」

喧嘩をしたときに、上記のようなネガティブ・コミュニケーションの罠に陥らないことが大切です。
よい喧嘩の仕方の4か条を見てみましょう。
ここでは、AさんがBさんに対して「いつも靴下を脱ぎっぱなしにしないで!」と言ったと仮定します。

不満内容の明示

不満内容を言う人(ここではAさん)は、
喧嘩の内容についてあいまいな一般化を避けて、
具体的に不満を述べることが大切です。

一般化ってちょっと難しいですが、
要は、相手に対して、どの行動、どの言動に不満があるのかを
具体的に伝えることです。

相手の非難の受容

ここでは非難された人(Bさん)の態度です。
Aさんが言ったことが事実であるなら、
非難に対してBさんは反対しないことです。
素直に認めましょう。(たとえ、いつも靴下を脱ぎっぱなしにしてなくても)
反対すると、言い訳がましく聞こえ、非難が助長されます。

誠意の明示

非難された人(Bさん)は、相手の話をしっかり聞いていることを態度で示すようにしましょう。

それにより、Aさんは「Bさんは誠実に対応している」と知ることができます。

自己認知

不満内容を言う人(Aさん)は
自分自身に起こっていることをことをきちんと確認しましょう。

自分の気持ちをごまかすと解決にならないからです。

まとめ

喧嘩するほど仲がよいのか? についてお伝えしました。
以上見てきたように、喧嘩をするほど仲がよいとはいえないでしょう。

喧嘩できるほど心を許しているという見方もあります。
つまり、程度の問題です。売り言葉に買い言葉ではないですが、ついつい言い過ぎてしまった…
というネガティブ・コミュニケーションにつながらないように気を付けましょう。

ネガティブ・コミュニケーションには6つパターンがありました。

  1. 悪意のマインド・リーディング
  2. ネガティブ・インパクト・コミュニケーション
  3. 相互非難コミュニケーション
  4. 勝負のコミュニケーション
  5. メタ・コミュニケーションへの落ち込み
  6. 自己完結的コミュニケーション

いずれにせよ、ネガティブ・コミュニケーションに陥らないまでにとどめておくことが大切です。
取り返しがつかなくなる前に、よい喧嘩の仕方4か条もお伝えしました。

  1. 不満内容の明示
  2. 相手の非難の受容
  3. 誠意の明示
  4. 自己認知

喧嘩をしたら、このことを思い出して、ほどほどのころ合いで仲直りするようにしましょう。

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